ATISMakerの設定
ATISMakerの設定
VRCにはATISを設定するために、ATISMakerを使用します。
ATISMakerには各種変数があり、それを使用することで風、視程、気温、気圧などを自動設定することができます。ここではそれについて述べていきます。
ATISの運用規則
http://www.vatsim.net/documents/text-atis-policy
テンプレートの設定
ATISMakerダイアログの"Controller Info Template"およびボイスATISを使用する場合には"Voice ATIS Template"に入力を行います。
ATISではある程度自由に記述ができますが、できればリアルに近い情報、順番で入力すると良いでしょう。下記に一般例を示します。(太字は自動変数で自動更新される部分)
$callsign, Information %id% %time% ILS Z RWY27, %runways% Wind %wind%kt. Vis %vis%. %precip% Sky %clouds% temp %temp%, dewpt %dew%, QNH 2991 Advise you have information %id%
すると実際に出力されるATISは下記のようになります。
$callsign, Information ALPHA 180600Z ILS Z RWY27, Landing & departing runway 27. Wind 050 at 10kt. Vis 9999. Sky FEW030 temp 26, dewpt 14, QNH 2991 Advise you have information ALPHA
変数の使用
上でも述べましたが、ATISMakerではMETARが更新されるたびに自動的に変更される変数があります。これを使うことで、手で書き換える手間が省けます。
下記のその一覧を示します。
※日本国内では、QNHの変数を利用するとhPa表示になってしまいますが、通常はinHgを利用します。
そのため、QNHの項目だけは変数を利用せず、都度計算して手で入力して更新してください。
hPa-inHg変換表
$callsign:コールサイン
$com1:主周波数
$myrealname:名前
$metar(airport):METAR
→使用例:$metar(%icao%)
$altim(airport):QNH
→使用例:$altim(%icao%)
$wind(airport):風
→使用例:$wind(%icao%)
$radioname():POFファイルから取得したセクション名
$freq():主周波数
%icao%:ICAOコード(Airport ICAO codeに設定したコード)
%id%:ATIS番号
%time%:METARのタイムスタンプ
%wind%:風
%vis%:視程
%sky%:雲
%precip%:降水の種類
%alt%:QNH
%temp%:気温
%dew%:露点
%metar%:METAR
%runways%:使用滑走路(Landing, Departing欄で設定したもの)
%name%:名前
%callsign%:コールサイン
%rating%:VATSIMレーティング
ボイスATISの使用
VRC Ver.1.2よりボイスATISが使用できるようになりました。これは実際と同じように音声でATISを放送するものです。
ただしいくつかの設定が必要ですので、ここで簡単に述べます。
まず"Voice ATIS Template"に原稿となるテンプレートを記載します。ただしこれは"Controller Info Template"に記載した内容と同じものでよいでしょう。というのも管制官情報として記載するATISと音声で出力するATISの情報は原則として一致していなければならないからです。
次にVoice ATIS Serverに使用するサーバを入力します。通常rw-asia.liveatc.netでよいでしょう。
そしてVoice ATIS FrequencyにはATIS周波数を小数点第3桁まで入力します。実際で使用されているものと同じものを入力してください。
次に音声の収録に入ります。"Record ATIS"ボタンを押して、収録を開始します。まず"Record Voice ATIS"ダイアログが表示され、そこにテンプレートで設定した原稿が表示されます。そして"Record"ボタンを押して、録音を開始します。録音が終わったら、もう一度"Record"ボタンを押して、録音をとめます。
"Play"ボタンを押すことで内容の確認ができます。問題がなければ"Save"ボタンを押して、収録を終わります。
最後に"ATISMaker"ダイアログの最下部にある"Connect"ボタンを押して、ボイスATISの放送を行います。