101c VATSIM内での役割

101c VATSIM内での役割

ここに書いてあるすべての情報はVATSIMでフライトするためだけに使用します。実際のフライトでは使用しないでください。

1.はじめに

会員数が20万人に向かって成長をしているVATSIMはフライトシミュレーションと航空管制ファンのために作られたパイロット、管制官およびそれを支え るスタッフという非常に大きな組織です。すべてのVATSIMメンバーがボランティアであり、それぞれが実生活を持っていながらもVATSIMメンバーと してあなたの経験を心がけていることを心に留めておくことは非常に重要です。彼らはあなたと共に問題を解決するために動き、リソースを見つけることでアシ ストします。

このセクションではVATSIM組織とメンバーの役割について説明します。VATSIMは大きく3つのセクションに分けられます。

  • 統治機構:VATSIMの一貫性を設定・実施する人。このグループはすべての組織の利益のためにシステムやサーバを提供します。
  • 管制官:管制サービスをパイロットに提供する人。
  • パイロット:他のパイロットや管制官に対してリアルな環境を提供するために、すべてのサービスが統合された恩恵を楽しむ人。

2.VATSIMの運営

VATSIM Founder
"Founder"は彼らの時間や専門的技術を提供することを通してVATSIMの統治を援助したり、"Founder"らによって投票された個人です。"Founder"はコールサイン"VATSIMXX"を使います。

"Founder"らはVATSIMとそのトレードマークの法定所有権者です。

理事会
理事会は13人からなり、2年間理事として活動し、代表が彼らの中で選ばれます。違うメンバーは彼の監督のもとで、特定のエリアの中で監督責任を持った副代表となります。代表と12名の副代表は下記の通りです。

代表 VATGOV1
副代表(運用担当) VATGOV2
副代表(ネットワークシステム担当) VATGOV3
副代表(領域担当) VATGOV4
副代表(プログラム開発担当) VATGOV5
副代表(文書担当) VATGOV6
副代表(コミュニケーション担当) VATGOV7
副代表(紛争解決担当) VATGOV8
副代表(特別運用担当) VATGOV9
副代表(ATC訓練担当) VATGOV10
副代表(スーパーバイザー担当) VATGOV11
副代表(メンバー担当) VATGOV12
副代表(パイロット訓練担当) VATGOV14

理事会と各副代表のそれぞれの任務は、VATSIMウェブサイトのドキュメントセクションにあるVATSIM Code of Regulationsを参考にしてください。理事会のメンバーは管理者権限(ADM)を持っています。これはVATSIMのなかで最上位のレベルです。VATGOVメンバーからの指示には迅速に従うべきです。

執行委員会
7つの執行委員会があり、1年ごとに議長が選出されます。

  • アフリカ/中東
  • アジア(VATJPNはアジアに属します)
  • ヨーロッパ
  • メキシコ/中米/カリブ
  • 北米
  • オセアニア
  • 南米

委員会ではその区域内で一貫したオペレーションを提供します。区域間のチームワークを発揮し、領域内で発生した紛争解決を提供します。執行委員会のメンバーは管理者権限(ADM)を持っており、彼らの指示には迅速に従うべきです。

区域・支部スタッフ
多くの区域および支部がそれぞれの地理的な担当エリアに責任を持っています。区域および支部はそれぞれ支部長と副支部長および紛争解決を扱う経験豊富なメンバーがいます。支部長はその運営、訓練、その支部が受け持つFIR, VACC, ARTCC内でのリーダシップを統括します。

スーパーバイザー
VATSIMチームの重要なメンバーとして、あなたが飛んでいる間もVATSIMネットワークの運営を監視しているボランティアがいます。彼らはコールサインが"XXX_SUP"で簡単に識別できます。スーパーバイザーはVATSIM内をカバーすることができ、代表と副代表(スーパーバイザー担当:VATGOV11)に直接報告をすることができます。彼らの権限はすべてのVATSIMエリア内をカバーし、どこからでも呼び出すことができます。

スーパーバイザーは新人パイロットや新人管制官が問題を解決し、より楽しめるように、SquawkBoxのメッセージ形式を使って呼び出すことができま す。彼らは2人もしくはそれ以上のオンラインメンバーとがすぐに解決できない問題や紛争があった場合に呼ばれます。彼らはVATSIMの規約に違反したり したメンバーを一時的に消し去る権限を持っています。
もしヘルプが必要な場合は、SUPを呼んでアドバイスを受けてください。

3.管制官の役割

明けても暮れても管制サービスが提供されています。そのレベルはタワーやグランドを担当するStudent(STU)から、一度に20機いないと満足しないSenior Controller(CTR+)まであります。Instructorは、他の管制官の教育や試験を行うためにSweatBoxを使います。
管制官は実に多くの時間を管制に費やし、経験を積むべきです。なお管制官のレベルリストは下記の通りです。

  • Senior Instructor (I3)
  • Instructor(I)
  • Senior Controller(C3)
  • Controller(C1)
  • Senior Student(S3)
  • Student(S2)
  • Trainee(S1)

管制官がそれぞれのスキルレベルで参加するとき、彼らが提供するATCはすばらしいときもあります。ローカルのARTCC, VACCそしてFIR組織(いわゆる支部)は彼らの能力に合わせた管制ガイドラインを提供します。このことはVATSIMで管制されている場所では安全にログインができ、よいATCをいつでも受けられることを可能にします。なおOJTが実施されている場合はちょっとした我慢がパイロットに要求されます。

4.パイロットの役割

VATSIMの新メンバーは"Pilots/Observer"(OBS)レーティングを持っています。もしVATSIMの支部に参加し、ATCの勉強をはじめる場合は、Studentレーティングを得て勉強を続けるための機会をもてるでしょう。さもなければそのままのレーティングになります。

パイロットの最初の責任は楽しむことで、その時のオンライン環境を他の人と共有することです。あなたの楽しみを増やすため、また他のパイロットや管制官の楽しみを増やすために、管制区域での飛び方を学び、理解し、規約に従いましょう。

パイロットはVATSIMのすべてのNOTAMに従い、現在のe-mailアドレスを保つことを予想されます。また飛行する領域のATCの方式に従い、方式が分からない場合にはSquawkBoxのメッセージやウェブサイトなどを使ってヘルプを探すことも予想されます。

パイロットはその能力を超えない範囲でのフライトが予想されます。もしVFRやIFRのチャートを持っていない場合や知らない場合は、フライトプランの備考欄にそのように書いてください。パイロットはVATSIMにログインする前にそのフライトについて計画されます。あなたが新しいメンバーでATCの流れを学ぼうとしているとき以外は、30分間地上にいることは容認できません。もしATCを学んでいるときは、"Newbie observing ATC"のようにフライトプランに書いて提出し、管制官やスーパーバイザーがあなたの意図を知れるようしておいてください。

パイロットは常に他のパイロットや管制官、メンバーに対して礼儀正しくあるべきです。私たちは趣味を楽しむためにいますので、常にそれを心に留めておきましょう。また"Thanks you, job well done"のような管制官に感謝の意を表現する時間を取ってください。