121f 交信における基本的なエチケット

121f 交信における基本的なエチケット

ここに書いてあるすべての情報はVATSIMでフライトするためだけに使用します。実際のフライトでは使用しないでください。

管制官との交信

  1. パイロットは管制官によってコントロールされ、その周波数を共有します。不必要もしくは必要以上に長い交信で周波数を塞がないでください。ク リアランスへの復唱は出来る限り簡潔にすべきです。例えば管制官が"Cessna One One Six climb and maintain one three thousand"と言ったら、"Cessna One One Six climb and maintain one three thousand."という復唱は適切です。"OK yes sir Cessna November Three One One Six will now leave 5,000 and start climbing to 13,000"というは不適です。いくつかの 空域では、単に"One Sixteen climb and maintain one three thousand"と復唱することが適当です。もしあなたがレーダサービスを受けているならば、特別に聞かれない限り、位置報告をすべきではありません。
     
  2. 管制官は省略されたコールサインを使ってあなたが交信を始めることができる前に、そのコールサインを簡略化しなければなりません。管制官によってコールサ インを簡略化する方法は国や地域によって違いがあります。パイロットがそのバリエーションをすべて覚えることは必要ではありませんが、コールサインが簡略 化されることを認識しておいてください。パイロットは管制官がコールサインを簡略化したときに限り、その短いコールサインを使って返答することができま す。もし管制官に対する復唱を行うときは、あなたの送信の初めかもしくは終わりにあなたのコールサインをつけて返答してください。
     
  3. 管制官が状況を見ることができ、誰に最初に交信するかを決めることができることを覚えておいてください。音声で交信するときはいつでも、割って入らないでください。あなたの入る余地があるかどうかを見るために、待って聴きましょう。どのパイロットも復唱を完全にさせ、もし送信する前に管制官が他の航空機に交信をし始めた場合は、様子を伺うために一旦止まってください。
     
  4. VATSIMでは管制官やパイロットと交信する方法が2つあります。それは音声とテキストです。環境が人それぞれで違うため、音声はすべてのユーザーは使えないでしょう。皆が必要に応じてテキストを使う準備をしておかなければなりません。管 制官は音声とテキストを使って同時にトラフィックをコントロールするかも知れません。もしあなたがテキストしか使えない場合、あなたは管制官が音声でどれ くらい忙しいかを知ることができません。なぜならあなたが他のテキスト交信を見られないことが管制官が忙しくないことを意味するわけではないからです。
     
  5. 管制官はあなたの気持ちまでを読み取ることができないことを覚えておいてください。管制官はあなたをレーダでキャッチするか、他の管制官がレーダコンタクトをしていない限りは、どこにあなたがいるのか知りません。
     
  6. 通信が設定されない、他の管制官からハンドオフされない限りには、最初の交信で、管制官のコールサイン、自分のコールサイン、ポジション、あなたが要求していることを 言いましょう。非管制空域から管制官に最初の交信を行うときにも適用します。位置情報は非常に重要です。なぜなら管制官がレーダ画面上の広い範囲を探すか らです。IFRで飛んでいるときは可能であればVORやNDBを使いましょう。もしVFRで飛んでいるときは、あなたの位置に関係する空港を使いましょ う。"SKUTR"の南15マイルにいるというコントロール管制官への交信は、あなたの位置を探すのにかなり時間がかかってしまう結果となります。"位 置"とはあなたのいる高度や上昇・降下している先の高度も含みます。"Fukuoka Control, JA815C, 25 mlies southwest of Kumamoto VOR. 5000ft."のような感じになりますね。
     
  7. 離陸した後、ハンドオフされたときには、管制官のコールサイン、自分のコールサイン、現在の高度もしくは許可が出ている高度を言いましょ う。例えば、"Fukuoka departure, Japanair 300, leaving 1500 for 10000."もしくは"Fukuoka Control, Japanair 300, flight level 310."となります。
     
  8. 管制官がすぐにあなたに交信するのが忙しくて難しい場合には、テキストやチャットを使って流れを切ろうとしてはいけません。あなたの順番が来るまで待ちましょう。もし管制官が音声であなたに応答する時間がないときは、テキストを打つ暇もないことでしょう。
     
  9. 英語がVATSIMでの公式な管制言語となりますが、実際にはVATSIM世界の多くの場所において英語が流暢でない管制官がいます。FIRではコント ロール管制官が英語を話すことを保証しようと試みますが、ときどきそれができないアプローチ管制官やタワー管制官の問題で去ることがあります。外国を飛ぼ うと計画するときは、フライトする前に誤解や不満を防ぐため管制官と交信ができるかどうかを見るためにATISを確認しましょう。
     
  10. VATSIMはすべてATCのシミュレーションであることを覚えておきましょう。トラフィックはディレイをしたり、受けたりします。ほんの少しの我慢はみんなの体験をより楽しいものにするとても長い道のりへ進むことができます。


いくつかの交信例を下記に示します。(下記は日本国内のもので、海外では違うことがあります。)
 

Fukuoka Delivery, Japanair 300, request IFR to Tokyo, flight level 310 with Alpha.

Fukuoka Delivery, All nippon 240, To Tokyo, flight level 330, Information Alpha.

Kumamoto Ground, New sky 11, spot 3, request ATC clearance to Tokyo international airport, proposing flight level 310. We have information Delta.

Fukuoka Tower, Japanair 300, hold short of runway 16.

Fukuoka departure, All nippon 240, airborne, leaving 1500 for 10000.

Kumamoto departure, New sky 11, airborne, leavng 2000 for 9000, RINDO 2 departure.

Tokyo Control, Japanair 300, flight level 300.

Kumamoto Approach, JA815C, 25 miles southwest of Kumamoto VOR. 6000ft.

Tokyo Approach, All nippon 240, request.

Tokyo Approach, New sky 11, leaving 13000 for 10000.

ATIS

クリアランスを呼ぶときに、ATISを聴くことは管制官にとって非常に助けられることになります。なぜなら情報をあなたにいう手間が省けるからです。上記 の例で"Alpha"とありますが、これはそのATISメッセージを特定するためのIDです。ATISは管制官に接続したときにSB3やFSInnに表示 されます。
なお最近では実際と同じように音声でのATISが行われることがあります。管制官が忙しい場合には、ATISを聴いてそのIDを伝えるようにご協力ください。

テキスト略語

テキストを使うときには、略語の使用が許可されます。下記に一例を示します。

  • c/m - Climb and maintain
  • d/m - Descend and maintain
  • t/l - Turn left
  • t/r - Turn right
  • h/s - Hold short
  • sq - Squwak
  • clr - Cleared
  • ctl - Cleared to land
  • cto - Cleared for takeoff
  • app - Approach("approved"の意味を含むときがあります)
  • FL - Flight level
  • rgr - Roger(これは単にその交信を受け取ったという意味であって、"Yes"という意味ではありません。)
  • aff - Affirm("Yes"の意)
  • neg - Negative("No"の意)

地域差

交信における地域差はVATSIMメンバー内でしばしば混乱や議論の的になります。例えば"Affirm"という地域もあれば、"Affimative"という地域もあります。最初の交信での"with you"の使い方も場所によっては不必要と考えられます。VATSIMパイロットのためにグローバルなルールを提供することは非常に難しいことです。このPRCやVATSIMのドキュメントで述べられていることは、パイロット向けの一般的なガイドブックとしてであり、ルールブックではありません。ただし管制と交信することの大部分は理解されるということだというのを覚えておいてください。もし必要があれば、尋ねてください。
VATJPN内では日本国内で使用されている用語に従うと良いでしょう。